うっかり「似顔絵師になるには」で検索してみたら

「似顔絵師になるには」「路上で似顔絵を描くには」という検索での記事の閲覧していただいている方が多く、またやっぱり未だに時々「どうやってなったらいいんですか?」と質問を受けるので

そんなになりたい人がいるのかしらと”似顔絵師になるには”と自ら検索してみました。

すると、すると…出るわ、出るわ。

やりたい人多いんですね。で、1ページ目に検索ヒットした記事をいくつか読んでみたんです。なるほど、プロの人はこんな風にアドバイスするんだね。と感心しつつ(←私はプロじゃないんかい!?)げっなんて手厳しいことを…と眩暈がするような記事がいくつかヒットしました。

スパルタ教育

うわ…こりゃ立ち直れん。読むんじゃなかった。ごめん、ごめん、ごめんなさい~!!としばらく泣けてきたことでした。まあ、実際、それを仕事にしている私が読んでガックリするくらいですので、検索して読んでみて落ち込むこと間違いなしです。

まあ、要するに、そんな甘いもんじゃない、本気じゃないヤツはやるなくるな近寄るな!という感じというか…。

反論じゃないですが、ちょっと私も述べてみようかと。

私がなんで描いているかの歴史とかこんなことをしたら失敗した、うまくいった!ということを延々と書くので長くなりそうです。数記事にわたって述べていきます。語りがいつも長くてね。年寄だから。

私も売れに売れて!なんて胸を張れるわけじゃないですが、まあ、そこそことでとんとん発展途上いう状態なんで、参考程度に読んでほしいっす。

中高年で似顔絵デビューしたオバサンのたわごとですが

私は40過ぎて似顔絵描きをはじめたので、参入年代としてはかなりかなり高い方です。事情がいろいろありましてね。また書きますが。

似顔絵会社に所属したり、団体イベントに参加したら、若い人ばかりですよ。もちろん。非常に勉強になるんだけど、アウェイというほどではないにしても「はいはいシニア主婦のお暇つぶしね、はいはい」という反応もありました。失礼極まりないですが、そこは年の公で微笑んでスル―よ。

もちろん、そういう感覚ではじめる人も多いですが、動機はあんまり関係ないんじゃないか。「ちょっとやってみたい」「自分探し」「絵が好きだから」「こづかいが欲しい」でもええんちゃう?やってみてアカンくなればそれでそんなもんよ。

大事なのはちょっとでも「やってみる」ことですよ。

自分たちは特別だ!という人の話は疑いましょう

検索してくる人、質問してくる人は若い人が多いようなので、これだけは言っておきたいわ。

自分たちの世界が特別で神聖だ

とやたら言い募る言論は話半分に聞いておいた方がいいです。

年寄や古参がこの業界は特別だからな!おまえは甘いんだよ!と若い人や新規参入者に言いたがる心理状態について懐疑的であってほしい。

「特別な業界」

そんなもんどこにもありません。大学教授、研究職、工場や掃除もプログラムも会社サラリーマンも事務OLも経理も似顔絵師も弁護士もデザイナーも人間が従事する職業としてまったく変わりないです。労働基準法や下請け法の外にあったり治外法権でも全くありません。内部の人がうちは違うんだ!だと言ってるだけです。

特別だからこんなスゴイこと、あれもこれもやれないとダメ!覚悟が足りない!とやたら厳しく、こんなすごい世界に入るなら覚悟しとけよ!という強烈な精神論的言説。その本音は既得的なものを守りたいという本音もチラホラまじっているんじゃないかなあ。

似顔絵は参入がとっても簡単な「絵でお金をもうける」一番てっとり早い業界なので…。

そんなスゴイことせんとあかんの?

絵の技術、デッサンや彩色も一流、寝るのも惜しんで練習。でもどこかに所属したり勤めても長期間にわたる低収入にも文句言わない。接客もうまく、営業力も人脈も磨き、トークも素晴らしく、頭も良い。自己啓発書にも目を通してブランディングに余念がない、ホームページも作れてSEO対策も万全。

そんなにオールマイティにやれたら、似顔絵ちゃうくて、企業に入ってちゃんと給与もらって手当もろうた方がええがね、ねえ、奥さん。

まあ、そこは好きでやったり、性に合ったり、ということがあるんでしょう。

どんな業界や仕事でも、合っている人は合ってるし、合わない人は合わないのです。やってみてアカンくなって辞めていく、という状況はどの仕事でも一緒ですよ。似顔絵に限らずフリー仕事や自営は合わない人はすぐにやめます。飲食店なんて8割1年以内に廃業します。一緒です。それでいいんですよ。続けて借金が嵩んだり家族に迷惑かける方があきません。

好きじゃなくてもやっていて、ずっと好きじゃないけどなんとなく続けている、なんて日本人の仕事は殆どそうじゃないですか。(それも立派な”才能”といえる)

好きじゃない、でも「合ってる」ならそれは生業(なりわい)です。

私は意識がやたら低いんで、意識の高い人の厳しい記事を読むと泣きたくなるんですね。ああ、私すいません、すいません、と。

私のように消去法の選択を繰り返し中高年の果て、そこに居着いてしまうってアカンですかね。

また、全員が超一流で、それを本業にフルタイムで従事、そして大儲けするのが正しいあり方ってわけでもなし。子育てや介護や本職の合間に、副業として長く続けていく人もいるのです。フリーランスなんだから浮き沈みがあるし、別に会社員や堅い仕事を確保しておく。

それを目指してはいけないでしょうか。

多様性の時代、いくつもの仕事を持っている人も多いし、一流企業ですら副業が推奨されています。これからはいい意味での「ユルさ」で働いていく時代です。

似顔絵って副業にもいいと思うけどね。

好き!を仕事にするのがそんなに大事ですか

私はこのブログでもそうですが時々「絵を描くのが特に好きじゃない」と言っていて、

「そんなヤツは許せん!」「そんなのはアートじゃない!」「そんなズルい人間にはズルい汚い人しかよってこない!私達は心がキレイであなたは醜い!」「あなたは向いてない!とっとと辞めて!」「主婦のくせに!旦那さんのお金でやってるんでしょう!」「何かズルい手法を使ってるのね!実力じゃない!」とおっしゃる方が多かった訳がやっとわかりました。申し訳ございませんでしたわ。

似顔絵師に限らず、どうも絵描き業界はそういう雰囲気なんですね。ギャラリーの芸大系ファインアートの人もそういう人が多いし。「好き」が原動力なんですね。そのくらい激しくしのぎを削っている。

とはいえ意識の高いアメリカやら海外のセレブさんは皆「好き」な仕事をみんなしてるわけですか?そんなことはないでしょうが。

最近は定年後は好きなことを!若い人は好きな事で起業!とか、そんな情報がネットに溢れすぎ。年功序列が崩壊しているせいもありますが。一種の宗教ですよ。低迷混迷の日本がすがる宗教。「好きが大事!」って。

好きだろうが、好きじゃなくても淡々と堅実にやるのがいいんじゃないかな。

「好きを仕事に!」「好きならやれる!」って思い込みすぎてる人が多すぎ。過激なプロブロガーさんの記事や自己啓発書を鵜呑みにするのは危険ちゃいますか。

大事なのは細く長く続けて、ちゃんと生活すること、じゃないですか。

あの厳しい介護の仕事でも、絶対むり!という人もいれば、楽しい好き!合ってる!人もいれば、好きじゃないけど、いろんな理由で辞めるタイミングを逃して技術を磨いて続いて出世した人もいる。

なので、似顔絵もやってみたいわ~と思えば気軽にチャレンジすればええんじゃないですかね。

あまりネガティブな記事を読まんほうがええよ

「似顔絵師になるには」で検索すると、こうも強烈に「好き」でやっている人が多く、甘い世界ちゃうぞ!ちゃうぞ!って記事が多いわけです。ちょっとびっくりしましたね。もう二度とこの単語で検索しませんわ。へこむわ。

こんな言論でへこむようなヤツはモノにならんから参入するな!というのが本意なんでしょうが。

何かするときに、厳しい意見をあえて検索することはないですよ。時間の無駄です。

先人が、そんなに簡単に参入してやっていける情報やノウハウをカンタンに開示するわけないじゃないですか。株取引だって、プロがブログで儲かるやり方を全部他人に教えてたら商売あがったりやん。

法律勉強している人が「今の弁護士は食えない!」「お先真っ暗!」という記事を読んだらやる気失せるでしょうが。それも真実のひとつですが、自分のモチベーションを下げるような情報をやたら入れる必要はない。モチベーション、やる気を自分で操作するのもスキルの一つです。

厳しい真実を述べる記事は、一度目にしたら、こういう意見もあるんだな~ていどに頭にしまっておく。あとはひたむきにやればいい。

別にその記事主さんに雇ってもらうわけちゃうし、ねえ。厳しいけどいいこと書いてくれて、ありがと~っくらいに留めたいわ。

弁護士になって社会の役に立ちたい!という気持ちだけで勉強を続けるように、絵を描きたい、人の顔を描くのが好き、だからやってみたい練習しよう!仕事になればいいな!とウキウキ明るく楽しくやる。

意識の低い方法もあるよ

それにしても上手くもなく好きでもなくコミュ力も体力のない中高年の私がなんとはなく続いていて、なんとはなく生業にしちゃっている訳はどういうことなのか、誰か教えてください。

まあ、その理由はなんとなく分かります。たぶん、私が長く続けてられるのは、特別な世界の彼や彼女とは違う戦略なんですね。その話をしたいです。

「似顔絵師になるには」の検索質問の記事が非常に「意識が高い」ものが多い中で、こういう「意識の低い」やり方もあるのか、だったら自分ももうちょっとやっていこうかな?思っていただけたらと。

続きます。